運送大手はアマゾン恐れず 〜 今後もビジネス伸びると予想

 オンライン小売り大手アマゾンが物流分野への進出を目指す中でも、大手トラック運送会社は今後も関連ビジネスは増えると予想している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、アマゾンは流通の管理強化を目的に2015年12月、独自ブランドのトレイラーを数千台走らせる計画を発表し、アマゾンの配送センターと宅配大手フェデックスやUPSなどを結んで毎日大量の荷物を運んでいる運送業界に激震が走った。

 しかし、国内運送最大手スウィフト・トランスポーテーション(本社アリゾナ州)は「アマゾンのトレイラー購入は、当社の運送事業にほとんど影響を与えない」と表明。コベナント・トランスポーテーション・グループ(テネシー州)もアマゾンからの需要は今後も高まると予想し、ジョイ・ホーガン最高業務責任者(COO)は「アマゾンの成長はあまりに劇的で誰もがついて行くのに苦労している。彼らは手に入るトラックをすべて確保しておかなければならない」と説明した。

 コベナントは従来、ドライバーが組になって車を24時間走らせる数千マイルの長距離輸送を得意としていたが、最近はeコマースの拡大によって600〜700マイル離れた配送センターの間を商品を積んで走る仕事が増えている。

 アマゾンをはじめとするオンライン小売店は、いつどこの客がどこに置かれた商品を購入するか予想できないため、午前3時、5時といった時間に運送会社に電話し、「トラック数台が必要」といった要請をする。多忙なホリデー・シーズンには「行き先、いつ荷物の準備ができるのか分からないがとにかくトラックが必要」ということが多かったため、コベナントは小売店への課金方法をマイル単位から1日単位に変更した。

 この結果、コベナントの15年第4四半期の貨物輸送収入は前年同期比10.8%増となり、トラック1台当たりでは週4423ドルと2.9%増加した。ただし、増加分は、ドライバーへの支払い増加、中古トラック市場の下落による償却費の高騰、燃料価格の低下に伴うヘッジ戦略の損失などによって相殺された。

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