貨物コンテナを改造したソーラー住宅 〜 クラウドファンディングで資金調達

 貨物コンテナを改造したソーラー住宅を開発するジャガー・コンテイナーズ(Jaguar Containers)は、クラウドファンディング(群衆による小口投資または寄付によって資金を調達すること)のインディーゴーゴー(Indiegogo)で資金調達を試みている。

 クリーンテクニカ誌によると、ジャガーが開発する住宅は「ジャグポッド(Jagpod)」と呼ばれ、20フィート・コンテナと40フィート・コンテナにソーラー発電機能を内蔵させた設計。

 前者の広さは144平方フィート、後者は300平方フィート。価格はそれぞれ3万ドルからと6万ドルから。その額にソーラー発電システムも含まれる。

 ソーラー・パネルは2枚から4枚で、パネル1枚につき235ワット。設置用アレイやインバーター、コントローラー、さらに27ボルトの蓄電池も付随する。送電網から給電されない事態に備える蓄電設備も搭載される予計画だ。

 ジャガーの設立者ウィリアム・コイト氏によると、ジャグポッド自体は、送電網に接続してもしなくてもソーラー住宅として使えるように設計されている。

 同社は、ジャグポッドの構造自体には10年間の保証を提供する。ジャグポッドは自然災害にも耐性があり、時速100マイルの強風にも耐えられる。

 ジャグポッドには、新品と中古の貨物コンテナが使われる。中古の場合は、構造的に問題がないことを示す認証を取得したうえで、清掃や塗装を施して完全に修復される。

 コイト氏は当面のあいだ、米国市場の開拓を目指し、いずれは国際的に販売したい考えだ。「世界中のどこへでも出荷して90日以内に設置できる」と、同氏は説明する。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る