米港湾にもロボットがようやく登場 〜 導入コストの高さと労組の反発が課題

 トラパック(TraPac)社は、ロサンゼルス港をロボット群によって近未来の港に変えつつある。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同社が提供する巨大なクレーン群は、無数に並ぶコンテナの列のあいだを縦横無尽に動きながら、特定のコンテナを持ち上げたり積み重ねたりするが、それらのクレーンを操作する作業員はいない。

 米国内の貿易港でトラパックのクレーン自動稼働技術を導入してるのはわずかしかない。貿易港向けロボティクスは、技術進化の遅さと導入コストの高さが課題となって普及が遅れている。

 ロサンゼルス港に近いロング・ビーチ港は、ロサンゼルス港でのトラパック製クレーン群による作業効率化を高く評価し、10億ドルを投じてターミナル自動化に着手する数少ない港湾の一つとなっている。

 トラパックの自動化クレーンが今後、米港湾に普及する可能性は高まっているものの、導入コストのほか、港湾作業員組合による雇用機会喪失に対する反発という課題もある。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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