富裕層はフェラーリやポルシェといった高級車を乗り回している印象が強いが、年収20万ドル以上の高額所得者の間で最も人気の高かった2016年モデルはフォードのピックアップ・トラック「F-150」だったことが市場調査マリッツCXの調べで分かった。2位以下もジープ「グランド・チェロキー」、ホンダ「パイロット」、ジープ「ラングラー」、ホンダ「シビック」と庶民的なモデルが続いた。
USAトゥデイによると、年収40万ドル以上になると1位がレクサス「RX350」、2位がテスラの「モデルS」と高級ブランドが顔を見せるが、3位はやはりホンダ「シビック」。年収50万ドル超の所得者では再びF-150がトップで、2位以下はランドローバーの2モデル、BMW「X5」、レクサス・RX350が続いた。
富裕層の間で大衆車の人気が高まった要因としては3つ考えられる。まず、大衆車も高級車と同じ機能が多く提供されるようになったこと。2つ目は、多くのモデルでバージョンの幅が広がり機能面、価格面ともに従来の高級車の領域に達していること。
3つ目は、車を通勤手段としてしか見ないシリコンバレーのソフトウェア開発者や、石油産業の復興で財をなし質の高いトラックを必要とする油田労働者など昔の富裕層とは違った車の使い方をするようになったことが挙げられる。
超富裕層向け雑誌ロブ・レポートの自動車担当編集者は「中には仕事が忙しくて高級車のことまで考える暇がないという人もいて、彼らにとって車は家電と同様になっている」と指摘している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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