日本主導で核廃絶決議 最多の提案国、中国けん制

 【共同】国連総会第1委員会(軍縮)は29日、日本が主導した核兵器廃絶決議案を163カ国の賛成多数で採択した。総会本会議に送られ、12月に採択される見通し。同様の決議は21年連続。日本の国連代表部によると、共同提案国は核保有国の米英両国など110カ国を超え、史上最多となった。

 決議案は、五大核保有国のうち米英とフランス、ロシアの4カ国が最近、保有核弾頭数を公表するなど「透明性を高め、相互信頼を増強した」と歓迎する一方、質・量ともに核戦力を増強しているとされる中国には言及せず、けん制した。

 佐野利男駐ジュネーブ軍縮大使は、採択後にニューヨークで記者会見し、中国は透明性が足りないとの認識を示し、「中国政府関係者が(決議を)それなりのメッセージとして受け取ってくれればと思う」と語った。

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