7世紀の巨大方墳発見 舒明陵か、一辺50メートル超

 【共同】奈良県明日香村の小山田(こやまだ)遺跡で、7世紀半ばごろの巨大な方墳の一部とみられる石敷き溝が見つかり、県立橿原考古学研究所が15日、発表した。方墳とすれば一辺50メートル超で、飛鳥時代で最大級。巨大古墳が新たに見つかるのは異例で、研究所は「舒明(じょめい)天皇が最初に葬られた墓の可能性が高い」とみている。

 溝は方墳の北側の堀とみられ、50メートル以上続くことが地下探査で確認された。現地は大豪族蘇我蝦夷(そがのえみし)・入鹿(いるか)親子の邸宅があったとされる甘樫丘(あまかしのおか)の丘陵の南端で、蘇我馬子(うまこ)の墓とされる石舞台(いしぶたい)古墳(一辺約50メートル、7世紀前半)もしのぐ規模。乙巳(いっし)の変(645年)で自害した蝦夷の墓とする見方も出ている。

 発掘で確認された溝は東西の長さ約48メートル。底の幅は約4メートル。溝の北側斜面と底には川原石が敷き詰められていた。南側は板状に加工した石が約10段積み上げられ、墳丘の裾とみられる。東西に約9メートル分見つかっており、色の異なる2種類の石材が使用されていた。埋葬施設は見つかっていない。

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