電気自動車の購入で電気代が下がる 〜 別の料金体系と夜間充電で節約可能に
- 2015年8月17日
- 環境ビジネス
電気自動車に買い替えた結果、月々の電気代が下がったという証言が相次いでいる。
クリーンテクニカによると、ガソリン車から電気自動車に乗り替えれば、充電による電力使用が増え、電気代が上がると考えるのが普通だが、実際には、毎月の電気代が下がったという人が多数いる。
オンライン・フォーラムの「テスラ・モーターズ・クラブ」にそうした証言が投稿されている。
カリフォルニア州北部のパシフィック・ガス&エレクトリック(PG&E)のサービス圏内に住むある電気自動車所有者は、テスラのモデル・エスを購入後、5ヵ月間はそれまでと同じ電力プランを継続したため電気代が上がったが、その後、「電気自動車プラン」に切り替えたところ、月々の電気代が下がったと話す。
「自宅で車を充電するのはタダ以上に安い!」と、そのテスラ車所有者は書き込んでいる。
別のモデル・エス所有者も、数年前に電気自動車プランに切り替えたあと、電気自動車の充電はもちろん、プールのフィルターや食器洗浄機、衣類洗濯乾燥機をすべて夜間に使用するようにしたため、電力使用量は大幅に増えたにもかかわらず、電気代ははるかに安く抑えられるようになったと報告している。
それらの例では、電力会社が損をしているわけではない。ピーク時の需要を減らすことで、電力会社は高価な予備電源の必要性を削減している。つまり、電力顧客にとっても電力会社にとっても利点のある筋書きと言える。
また、電気自動車に乗り替えることで、間接的な節電効果もある。つまり、電力の使用量や使用時間帯についての意識が高まり、LEDや断熱材といった省電力対策に目を向けさせるという効果だ。ソーラー・パネルの設置を促す効果もある。
あるテスラ車所有者は、電気自動車プランに切り替えてその結果に満足していたが、その後、ソーラー・パネルを設置したことろ、「とんでもないうまい話」になったと証言している。
その人物によると、日照時間帯に送電網に売電すると、1キロワット時22〜43セントの売り上げが出る半面、夜間の充電コストは1キロワット時わずか9セントだという。
最近の調査では、電気自動車所有者の最大39%がソーラー・パネルを持っていると回答した。
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