マイクロソフトから特許1500件を購入 〜 シャオミ、スマートフォン事業を強化

 中国のスマートフォン製造大手シャオミ(Xiaomi=小米科技)は、約1500件の特許をマイクロソフト(Microsoft)から買い取ることで合意した。金額は公表されていない。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、シャオミとマイクロソフトは今回、特許のクロスライセンス協定や、スカイプをはじめとするマイクロソフトのアプリケーションをシャオミのモバイル端末に実装することでも合意した。

 マイクロソフトは最近、ノキアから約2年前に買収した携帯電話機事業の資産を相次いで切り売りしている。大規模の人員削減も実施中で、巨額の特損計上計画も先日発表したばかり。シャオミとの今回の合意は、携帯電話機関連の事業縮小および事業再編の一環とみられる。

 一方、サムスンとアップル、そしてファーウェイに次ぐスマートフォン大手にのし上がろうと狙うシャオミは、マイクロソフトからモバイル端末関連特許を買い取ることで、特許面の弱さや特許訴訟懸念の払拭を目指す。

 シャオミは昨今、中国市場で低価格機種メーカーに押され気味であることから、先進国市場向けの機種を開発して大量出荷できるようにするために、スマートフォン関連の特許を必要としていた。

 マイクロソフトから買い取る特許のなかには、クラウド電算やマルチメディアに関連するものも多数含まれる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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