日本製鋼板に反ダンピング税 〜 中国製も、ITCが被害認定

 独立機関の米国際貿易委員会(ITC)は22日、日本と中国で製造された鋼板が国内で不当に安く販売され、国内企業に被害を与えていると認定した。中国製品については中国政府による補助金が価格を引き下げていることも認定した。これで商務省が課税方針を決めていた反ダンピング(不当廉売)税が実際に適用されることになった。

 税率はJFEスチールや新日鉄住金など日本メーカーの製品が71.35%、鞍鋼集団香港(Angang Group Hong Kong)、本渓鋼鉄(Benxi Iron and Steelなどの)中国製が反ダンピング税265.79%に輸入関税256.44%を加えた522.23%。

 自動車など幅広い用途がある冷延鋼板の輸入が中国などから急増し、国内の販売価格が大幅に下がっている。USスチール、AKスチールなどの米鉄鋼メーカーが昨年7月に被害を訴え、調査した商務省がこの5月に課税方針を決定していた。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る