日清食品の米国部門「アメリカ日清」は、消費者の健康意識の高まりを受け、 米国で販売している即席カップ麺「カップヌードル」の材料構成を変更した。塩分を大幅に減らしたほか人工調味料をなくし、パプリカやライムなどを加えている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、近年は米消費者の間で添加物のできるだけ少ない食品を望む傾向が強まっており、お菓子やインスタント食品でもグルテンフリー食品や人工着色料を使わない食品などが好まれている。
カップヌードルは、米国初の即席麺として45年前に発売されて以来、その簡単さや安さなどが受けて今では低所得世帯や寮生活をする学生などを中心に定着している。今回の材料変更は消費者の要望を受けて行われ、日清は徹底した研究開発を重ねて味と価格を保ちつつ条件を満たす新しい材料の組み合わせに到達した。カップ・ヌードルのチキン味の場合、これまでは成人が1日に摂取する理想的な量の60%だった塩分を45%に減らした。
日清は昨年から、カップヌードルをより健康的に食べてもらう取り組みを始めており、カップを大きくしたほか電子レンジも使えるようにし、冷凍の野菜、鶏肉、エビなどを入れて食べることを奨励するオンライン・キャンペーンを展開している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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