銃販売、今年は過去最高か〜身元照会の件数が増加

 今夏の銃の販売件数が異例の高水準に達しており、2016年は通年で過去最高となる可能性がある。
 
 CNNによると、銃販売の手続きとして連邦捜査局(FBI)が実施する過去の犯歴照会などを含む身元調査の件数が、今年8月は185万3815件と前年同月比で6%増えた。これは1998年から始まった身元調査の同月最多記録という。また、今年は月別の件数がいずれも最高記録となっている。
 
 身元調査の要請件数が銃販売に直接結び付くわけではないが、業界は販売統計を発表していないため、銃販売数を予想する上で重要な指標になる。
 
 株式上場する銃器大手のスミス&ウエッソン(S&W)とスターム・ルガーは、いずれも最新四半期の売上高が2桁台で伸びており、S&Wは昨年同期比40%増、スターム・ルガーは19%増だった。
 
 国内では近年、大規模な銃乱射事件が相次いでおり、これが銃規制強化につながるという消費者の思惑を招いて銃販売を加速させていると考えられる。この傾向はコネティカット、コロラド、バージニアといった州で見られる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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