スマホがより大きく高価に〜大手2社が大画面の新商品

 スマートフォン販売が減速する中、業界大手サムスンとアップルはさらに画面が大きくより高価なモデルを投入している。
 
 ウォールストリート・ジャーナルによると、サムスンは3月29日、最新モデル「ギャラクシーS8」を発表した。同社はS8にデジタル・パーソナル・アシスタント「Bixby」などの新機能を搭載したほか、2016年に旧モデル「ギャラクシー・ノート」の発火を引き起こしたバッテリー問題も解決したと強調している。
 
 しかし、S8の最大の売り物は新しい曲面ディスプレイ技術で、本体はわずかしか大きくなっていないのに比べて画面がずいぶん大きくなったように見える。
 
 スマホ利用者は画面の大規模な刷新を歓迎する傾向が強く、アップルがそれまでより画面の大きい「アイフォーン6」を発売した15年は販売台数が37%も増え、前年の13%増から伸びが加速した。
 
 しかし、消費者がこれ以上高価なスマホを受け入れるかどうかは分からない。ギャラクシーS8の米国での価格は約750ドルと、16年の旧モデルの発売価格より約12%も高い。アップルの今年の新型アイフォーンは1000ドルを超えるといううわさもあり、ハイエンド志向の消費者も購買意欲をなくす恐れがある。
 
 市場調査IDCによると、世界のスマホ販売で両社が占める割合は、12年には合わせて約50%に上ったが、より安い中国製品の増加で16年には36%に低下している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る