アリババグループは、フォード、ボルボカーズ、ボッシュとのパートナーシップを発表した。
アリババグループの一員、アリババクラウドはボッシュと提携し、中国でバレーパーキングの自動化事業を導入する。また、両社は中国で接続モビリティの事業化を模索していくことに合意した。
アリババグループの別の会社、アリババAIラボはボルボカーズと提携し、人工知能(AI)を使ったスマートアシスタントのTmall Genie Autoの助けを借りて自分の車から照明や温度システム、家電機器などのスマートホームデバイスを、19年から監視、制御できるようになる。
また、アリババグループはフォードと提携して、SUVクーガにモノのインターネット(IOT)オペレーティングシステム、AliOSを今年後半から搭載する。クーガは10.4インチのセンター画面を持ち、AliOSのソフトウェアで様々な機能を実現する。
3つの戦略的パートナーシップは、アリババグループの自動車業界への関心の高まりを反映している。18年だけでも、アリババは、コネクテッドカー、EV、自動走行車の分野で、アウディ、BMW、ダイムラー、フォード、ホンダ、ボルボと提携した。
自動バレーパーキングは、ボッシュとダイムラーが先週、北京で実証したばかり。インテリジェントなインフラストラクチャを確立した上で、ドライバーがスマートフォンを経由して自分の車を駐車するよう指示した。アリババによると、自動化された駐車サービスは自律走行やスマートシティに向けた重要なステップとなる。
AI搭載のスマートアシスタントTmall Geneは、すでに90以上のアプライアンスブランド、600のスマート家電と提携し、ネット経由で制御している。ボルボ車のドライバーは、車の中から直接これらのデバイスを制御し、監視する。
今年4月に、AI Labはアウディ、ダイムラーとボルボと提携し、ドライバーが燃料レベル、走行距離や家のエネルギーとバッテリーの状態などを音声コマンドを介して監視および制御できるようになった。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集