フォードは、車載カメラを使って沿道のビルボード(屋外看板)を検出し、車のインフォテインメント・システムに表示するシステムで特許を取得した。
■詳細な情報を提供
ビルボード広告は、通り過ぎる車のドライバーにとってはすべての情報を得られる訳ではない。
フォードは「車のドライバーまたは乗客は、車が沿道のビルボードに近づいて通過する際に情報を得るための時間が限られており、場合によっては広告に表示された情報を見逃す」と指摘。特許技術は、車載カメラを活用して通過するビルボードを捉え、画像認識によって検出した広告のコピーを車のインフォテインメント・システムに表示する。
システムはビルボードの内容を分析して、乗客がアクセスできるハイパーリンクや電話番号も表示する。ユーザーは、車や携帯端末がその番号に電話できるようになる。
■新ビジネスモデルの可能性も
フォードの車内広告の効果が高いことはほぼ疑いの余地がない。アマゾンの電子書籍リーダー「キンドル」で表示される特売広告「スペシャルオファー」のような、準備ができた段階で商品の安売り広告が表示されるビジネスモデルへの道を開く可能性もある。フォードは将来、移動中に車を低価格で販売する可能性がある。
一方、フォードの車内広告プランは、安全上のリスクにもなり得るため、規制当局から厳しい目で見られる可能性がある。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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