短編動画投稿プラットフォーム大手ティックトック(TikTok)は7月7日、利用者たちが米国内向け就職活動用の動画履歴書を利用者らがアップロードできるようにする試験機能を始動した。
ロイター通信によると、その「ティックトック・レズメース(TikTokResumes)」(またはティックトック・リズームス)プログラムでは、レストラン・チェーン大手チポートレ(Chipotle)や大型小売店チェーン大手ターゲット(Target)らが7月7日~同31日まで動画履歴書を受け付ける方針をすでに決めた。
ティックトックは、Z世代(Generation Z)やミレニアルズのあいだで広く使われている。Z世代は、1990年代中盤から2000年代中盤に生まれた世代を指し、ミレニアルズ(Y世代とも呼ばれる)は、1980年代から1990年代中盤、あるいは2000年代初頭までに生まれた世代を指す。
ティックトック・レズメースのプラットフォームは、新人職から経験職までを対象に、「#TikTokResumes」とタグづけされた動画履歴書を利用者らが提出できるようにする。
米国では、新型コロナウイルス・パンデミックの収束やワクチン接種浸透にともなう経済活動正常化が本格化している一方で、多くの会社が人材不足に直面している。パンデミックによって壊滅的打撃を受けた外食産業では、現場従業員の大部分を一時解雇しており、営業正常化にともなって人手が必要となったが、十分な人数を確保できていない。
また、流通業界の場合、パンデミック中にオンライン需要が激増し、その一部はパンデミック後も継続するとみられる。実在店舗群は通常営業にもどっていることから、人手不足がさらに厳しくなると予想される。
ティックトックでは昨今、雇用機会を求める投稿が増えている。最近では、「#CareerTok」というハッシュタグの就職活動関連コンテントが投稿されるようになった。
ソーシャル・メディア・プラットフォームを求人に活用する動きは、しばらく前から一般化している。出会いアプリケーション大手バンブル(Bumble)やフェイスブックには、それぞれの利用者たちが当該ソーシャル・メディア・プラットフォームを使って雇用機会を見つけられるようにする機能がある。
ただ、ソーシャル・メディアを使った求人活動の分野では、マイクロソフト傘下のリンクトイン(LinkedIn)が圧倒的強さを維持している。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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