電池製造新興大手ノースヴォルトが破産申請 〜 巨額の資金調達も経営失敗、会社更生法適用で再生を目指す

電池製造大手のノースヴォルト(Northvolt、スウェーデン拠点)は、11月22日までに米国内で破産申請した。同社は2023年末時点で150億ドルの投資や資金を調達し、一時は電池新興企業として世界でもっとも評価額が高い一社だった。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、連邦破産法第11条(いわゆるチャプター・イレヴン)にもとづく会社更生の適用を裁判所に申し立てた同社の共同設立者ピーター・カールッソン氏は、破産申請を受けてCEO職を辞する。

ノースヴォルトはかつて、中国勢が席巻する世界の電池市場で競争できる欧州の希望の星と目されていた。同社が財政破綻したことは、同業界で足場を確立することが西側企業らにとっていかにむずしいかを物語っている。

カールッソン氏は、電気自動車(electric vehicle=EV)市場の風向きの変化に加えて、増産にともなう困難、経営失敗を破綻理由として挙げた。

同社は、第11条にもとづく破産申請によって、再建するあいだにも新たな資金源を模索できるようになる。「いまは経営が安定しており、予想可能になりつつある。再建する時間が必要なだけだ」と同氏は話した。同氏は今後も取締役会に参画し続ける。

もう一人の共同設立者パオロ・セルッティ氏は、カールッソン氏と同じくテスラに勤めた経験があり、2016年にカールッソン氏とともにノースヴォルトを設立した。欧州がEVに移行しようとするのを背景に、同市場で大手の電池供給元になることを目指した。

域内の政府や投資家らも、中国への依存度を下げられる可能性を積極的に支持し、同社の昨年までの受注残高は500億ドルを上回った。フォルクスワーゲンがノースヴォルト株式の21%、ゴールドマン・サックスが約19%を保有していた。

しかし、2023年におけるノースヴォルトの売上高はわずか1億2800万ドルで、損失が約12億ドルに上った。2024年に入って同社の問題は顕著になった。スウェーデンのトラック製造大手スカーニア(Scania)は3月に、電動化計画が遅れている理由としてノースヴォルトの納品遅延を指摘した。6月には、BMWが約20億ドルの契約を白紙に戻した。

ノースヴォルトは6月以降に、スウェーデンで人員の4分の1を削減し、シェレフテオの工場拡張計画を停止した。国内第2工場の計画も棚上げし、カリフォルニアの子会社も閉鎖した。

10月には、債務返済が滞り、投資会社や融資会社らとの協議を続け、運転資金の確保を模索していた。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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