テラデータ、革新的インメモリーを発表 〜多用データ予測、同期自動化
- 2013年5月9日
- ハイテク情報
テラデータ(Teradata)は、新しいデータベース技術「インテリジェント・メモリー(Intelligent Memory)」を発表した。キャッシュ以上にメモリー・スペースを拡大し、クエリー検索を高速化する技術と同社は説明している。
データ・センター・ノーレッジ誌によると、インテリジェント・メモリー技術は、データ・ウェアハウス内に内蔵されることから、アプライアンスの追加設置を必要としない。
「あらゆるデータをメモリーに保存しておく必要がなくなるため、重要性の高い業務に必要なだけのインメモリー技術を購入して設定できるようになる」と、テラデータ・ラブズのスコット・グナウ社長は話した。
インテリジェント・メモリーは、同社の「ユニファイド・データ・アーキテクチャー(Unified Data Architecture=UDA)」戦略の一環と位置付けられている。 UDAは、テラデータとテラデータ・アスター(Aster)、およびオープン・ソースのアパッチ・ハドゥープ(Apache Hadoop)を活用するアーキテクチャー。
最も頻繁に使われるデータを予測してメモリー内に置くと同時に、更新と同期を自動化する。インメモリーのデータ・アクセスによりディスク読み書きの難点を解消し、クエリーの遅延を緩和できる。
インテリジェント・メモリーで使われるアルゴリズムは、データの追跡と優先順位判断を行って管理を効率化する。データは、行と列で保存および圧縮されるため、メモリー・スペース内のデータ量を最大化できる。また、優先順位の高い「ホット」データのみを拡張メモリー・スペースに配置する。
「このインメモリー・アーキテクチャーは、重要な技術革新であるデータ優先度管理に統合されている」「最もホットなデータがインメモリー・レイヤーに自動的に移行し、次にホットなデータはソリッド・ステート・ディスクに自動的に移動する」「また、列指向の保存と圧縮により、メモリー内データの価値を増幅できる」と、ウィンターコープ(WinterCorp)のリチャード・ウィンター最高経営責任者(CEO)はインテリジェント・メモリーを高く評価する。
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