食料配布求める人急増 英、福祉削減や物価上昇で
- 2013年6月5日
- 世界のニュース
【共同】英国で、日々の食べ物を買う金に困り、慈善団体から食料の無料配布を求める人が急増している。物価や光熱費の上昇に加え、政府による福祉手当削減が背景にあるとみられ、市民団体は「隠れた飢餓」として、政府に対策を要求している。
英国最大の食料配布団体「トラッセル・トラスト」によると、2011年度に同団体から配布を受けた人は約13万人だったが、12年度は約35万人と3倍近く増加。07年度に比べると、約25倍に膨れ上がった。
12年度の利用者のうち、ホームレスは4%で、3分の1以上が子ども。ワーキングプア(働く貧困層)の利用も多く、同団体は「21世紀の英国で食べ物に困る人々がいるのは衝撃的だ」としている。
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