省電力かつ低コストのストレージで台頭 〜セージクラウド、資金調達も順調

 ストレージ・システムを開発する新興企業のセージクラウド(SageCloud )は、第2段階の資金調達で1000万ドルを獲得した。

 ギガOM誌によると、セージクラウドのストレージ・システムは、アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)のストレージ・サービス「グレイシャー(Glacier)」と、新興企業のバックブレイズ(Backblaze)が開発するオープン・ソース・ストレージ設計の両方の特徴を備えている。セージクラウドの予備保存システムは、デスクトップ・ハード・ドライブで動作し、通常は容量1ペタバイト以上のストレージに対応する。

 デスクトップ・ドライブを使用してペタバイト級のストレージを販売するというのは、きわめて特異な試みと映るかもしれないが、その点がまさに同社の技術の特徴だ。多くの企業が、巨大なデータを低コストで保存する方法を模索しており、安価なストレージ製品には潜在市場がある。

 たとえば、フェイスブックは、ストレージの課題を解決する理想的な媒体を模索しており、ブルーレイすら検討していると伝えられる。

 グレイシャーでは、ディスクを使用したアーカイブを提供している。また、バックブレイズのデスクトップ・ドライブを使用したストレージ・システムも、多数の企業や組織によって使われており、CIA(中央情報局)も関心を示していると伝えられる。

 自社内でのデータ保管を希望しながらも付加的ストレージ施設の建設を望まない企業にとって、セージクラウドのシステムは、そういった需要を満たす存在となる可能性がある。

 セージクラウドでは、低電力かつ低コストで信頼性が高いことを売り物にしている。

 同社のジェフ・フラワーズ設立者は、クラウド基盤の予備保存サービスを提供するカーボナイト(Carbonite)の共同設立者兼最高技術責任者を務めた経験がある。その経験を通じて、予備保存がいかに高コストになり得るかを実感したことも、セージクラウドを起業した動機にもなっている。

 セージクラウドは、高性能ドライブや高価なソフトウェアに背を向ける事業モデルを明らかに選んでいる。サービスをペタバイト以上に設定しているのは、「量」で低コストのモデルを支える意図の表れとも言える。

 同社は2012年8月に設立された。第1段階の資金調達では、マトリックス・パートナーズ(Matrix Partners)が320万ドルを出資した。第2段階の資金調達は、ブレーマー・エネルギー・ベンチャーズ(Braemar Energy Ventures)が主導し、マトリックスも出資した。

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