米テレビ販売価格平均、大型化で5%上昇 〜出荷台数は4%の減少か
- 2013年7月12日
- ハイテク情報
調査会社IHSによると、米消費者は昨今、大型画面の薄型平面テレビを購入しており、その結果、薄型テレビ全体の出荷台数は減少傾向にあるものの、販売価格の平均は上昇している。
インベスターズ・ビジネス・デイリー紙が報じたIHSの調査結果によると、2013年における米テレビ販売価格平均は、前年比5%増の783ドルに上昇する見込みだ。その反面、今年の出荷台数は昨年の3750万台から約3600万台に4%減少すると予想される。
IHSは、今年の米テレビ出荷台数を前年比2.7%減の3660万台と予想していたことから、今回、下方修正したことになる。
また、2013年の米テレビ販売高は282億ドルと予想され、昨年の281億ドルからほぼ横ばいとなる見通し。
「平面テレビの買い替え需要はしばらく前から弱まっており、出荷台数の観点からみれば、米テレビ市場は長期的な鈍化傾向にある」とIHSのヴェロニカ・セイヤー氏は指摘する。
「ただ、米消費者の嗜好が大型画面に移行し、その結果、売れるテレビの単価が上昇しているため、平面テレビの販売高全体ではほぼ横ばい傾向となる」と同氏は述べた。
同氏によると、「米国のLEDテレビ市場ではこれまで、45〜49インチ型が売れ筋だったが、2013年の今年、55〜59インチ型が史上初めて、45〜49インチ型の販売台数を追い越す」見込みだ。
IHSでは、今年は55〜59インチ型が米国内出荷台数の10.2%を占めると予想。昨年は9.6%だった。55インチ以上の市場では、サムスンとLG、そして東芝が主要メーカーとして挙げられる。
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