フセイン政権と商談か 国連制裁下、豪中銀子会社

 【共同】オーストラリアの複数のメディアは30日、同国準備銀行(中央銀行)の子会社関係者が1998年、国連制裁下にあったイラクでフセイン政権と接触し、商談をしていた疑いがあると伝えた。商取引を禁じた制裁に反する行為とみられ、準備銀は声明で「(イラク訪問は)軽率だった」とした。

 公共のオーストラリア放送協会などによると、子会社の関係者はイラクでフセイン大統領(当時)の親族と会い、ポリマー(高分子化合物)製の紙幣製造契約の獲得を目指したが、オーストラリアの外交官から制裁違反の疑いを指摘され、取引は中止されたという。

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