東芝、米国でクラウド・サービスを開始へ 〜 遠隔機器のカスタム化に対応
- 2013年10月8日
- ハイテク情報
東芝は、同社初の米国向けクラウド・サービスを2013年第4四半期(10〜12月)中に開始する。
新サービスでは、仮想デスクトップとストレージ・サービスをホストする遠隔ハードウェアを利用者がカスタム化できるという特徴がある。
PCワールド誌によると、利用者は遠隔デスクトップのプロセッサーやストレージ容量、およびメモリーをカスタム設定することによって、アプリケーション反応時間やサービスの質を需要に応じて決められる。
サービスの質は、端末の性能と、遠隔デスクトップをホストするデータ・センター間の通信速度に依存する。
東芝は、高速クラウド・サービスを実現するために、米国東海岸と西海岸にデータ・センターを1ヵ所ずつ建設した。そのほか、クラウド・サービスと端末間の専用回線を確保し、仮想プライベート通信網構築も支援する。
データ・センターには同社独自の技術が導入される。OSとアプリケーション向けには個体素子ドライブ(SSD)のストレージ・アレイを使い、重要性の低いアプリケーション向けにはハード・ドライブ・ストレージを利用し、データ交換用には独自開発のソフトウェアを採用する。
遠隔デスクトップには、コンピュータやスマートフォン、タブレットのブラウザー経由でアクセス可能。
遠隔デスクトップの料金は、設定によって月50ドルから。
東芝は、米国に続き他国でもクラウド・サービスを立ち上げる計画も視野に入れている。
同社は米国でのクラウド・サービス提供にあたり、シトリックス(Citrix)とVMウェア(VMware)と技術提携を結んだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ