外資参入の妨害狙いか ミャンマーの爆発事件

 【共同】ミャンマーのゾー・ウィン警察長官は18日、最大都市ヤンゴンで記者会見し、同国で相次いでいる爆発事件について「外国投資の妨害を狙った犯行」との見方を示した。外資の参入で経済的な既得権を失うことを恐れた少数民族武装勢力による犯行の可能性を念頭に置いているとみられる。

 長官は会見で、ヤンゴンの高級ホテルなどで起きた一連の爆発事件に関連して8人を拘束したと発表。このうちホテルに爆弾を仕掛けたとされる男は、少数民族武装勢力のカレン民族同盟(KNU)の元メンバーで、外資流入を嫌うKNU関係者から犯行を依頼されたという。

 この関係者はKNUの活動資金の調達を担当しているとされ、警察は主犯格とみて行方を追っている。テイン・セイン政権は経済発展のため、外資受け入れに力を入れているが、KNUは木材や鉱物関連のビジネスで活動資金を調達しており、こうしたビジネスが外資との競争にさらされることなどを懸念した可能性もある。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る