沿岸に広がる被害の帯 NASAが衛星で分析

 【共同】フィリピン中部を襲った台風30号の被害状況をとらえたレーダー観測衛星の分析結果を、米航空宇宙局(NASA)が14日までに公表した。レイテ島の中心都市タクロバンの市街地が受けた打撃の跡が沿岸部に帯状に広がっているのが分かる。

 イタリア宇宙機関の衛星「コスモ・スカイメッド」を使い、NASAのジェット推進研究所のチームが分析。11日に観測したデータと今年8月時点のデータを比較し、建物や植生などが変化した部分を衛星写真上に赤い色で示した。赤が濃いほど被害が大きい。

 台風の強風によって湾の奥にあるタクロバンに海水が吹き寄せられ、5メートルを超す高潮になったとNASAの研究者はみている。NASAは2011年の東日本大震災や、12年に米東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」の際も、同様な手法で建物や地形の変化を分析している。

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