男の仕事、景気回復後も戻らず〜建設と製造、失業者3割どこへ

 金融危機の間に失われた職を現在は女性が完全に取り戻した半面、男性はかなりの割合で取り戻せずにいることが、労働統計局のデータで判明した。

 CNNによると、景気後退(リセッション)期に600万人以上が失業した男性は、現在も約70%しか仕事を取り戻していない。理由としては、失業の規模が男性は女性よりはるかに大きかったことに加え、大量の職が失われた産業が建設、製造というほとんど男性で占められる分野だったことが挙げられる。

 ただし、同様に男性が圧倒的に多い教育やレジャー、サービス業、医療といった産業は比較的速く雇用が回復している。

 リセッションで最も打撃を受けた建設労働者は、当時の失業者の約4分の1を占め、2010年の失業率は25%に達した。現在では9%前後まで低下しているが、そのうち約100万人は他業種へ移ったか、再就職を断念したかのいずれかだとみられている。

 国内最大の建設業界団体・米国建設業協会(AGC)の主席エコノミスト、ケン・シンプソン氏は、業界を追われた人たちを「100万人の行方不明者」と表現する。

 一方の製造業も同様で、工場は最近になって雇用を再開しているものの、熟練労働者の確保に苦しんでいる。製造業は07年以降、200万人以上が人員削減の対象にされた。

 製造業者協会(NAM)の主席エコノミスト、チャド・モウトレー氏は、技術の進化で製造業に必要な能力が変化している点を指摘しながら「雇用された人は、必ずしもリセッションの間に職を失った人ではない」と話した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 植民地から合衆国建国へ 18世紀半ば、現在のアメリカ東海岸にはイギリスの支配下にある...
  2. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  3. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  4. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  5. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  6. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  7.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  8. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
ページ上部へ戻る