在庫はけず大幅値下げか〜アパレル店、感謝祭商戦は不振

 一部のアパレル専門店で、昨年よりかなり在庫を増やしていたにもかかわらず感謝祭後の販売が伸び悩んでおり、今後大幅な値下げを強いられて第4四半期の業績に影響する恐れが出てきた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、アバクロンビー&フィッチ、チコーズ、ギャップ、ビクトリアズ・シークレットといった衣料品小売り大手は、第3四半期末時点の在庫増加率が第4四半期の販売増加率見通しを大幅に上回っている。

 野村エクイティ・リサーチのアナリスト、シメオン・シーゲル氏によると、アバクロは3Q末の在庫が前年比22%増だったが、4Qの売上高は14%減少すると予想される。チコーズも在庫が14%増、売り上げ予想は1%減少となっている。

 アバクロはこれを「在庫の増加は秋物の売れ残りではなく、新しい春物商品」と説明し、チコーズは「在庫の増加は暦の違いと新店舗開店が理由。今年は3Q末が昨年より1週間遅かったため、在庫の計測時期がより年末商戦に近くなり、数字が大きくなった」と説明している。

 全米小売業協会(NRF)によると、感謝祭週末の売上高は前年の591億ドルから今年は574億ドルに減少し、少なくとも7年ぶりの落ち込みとなった。消費者約4500人を対象にした調査でも「衣類を買った」または「アパレル店に行った」という人は少なかった。

 小売りコンサルティングのカスタマー・グロウス・パートナーズは、4Qの業界売上高の伸びは在庫の増加分を約5ポイント下回るとみている。

 アパレル業界の問題の1つは、強力なファッション・トレンドがないこと。近年は細身のジーンズ、カラー・ジーンズ、ペザント・スカートなどが販売を促進してきたが、今年の流行はアンクルブーツなど服以外の品目となっている。

 また、販売を伸ばそうと次シーズンの商品を早くから並べるようになったことも裏目に出ている。以前は春物の販売は1月からだったが、今ではクリスマス前から入荷し、まだ残っている秋冬物とぶつかる結果となっている。

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