IBM、クラウド・ストレージ仲介に進出 〜 複数サービスの交互利用を可能に

 IBMは、複数のクラウド・ストレージ・サービスを交互に使うことによって、クラウド・ベンダー1社への依存を軽減し、サービス停止時にもデータを確実に利用可能にするソフトウェア「インタークラウド・ストレージ(ICStore=InterCloud Storage)を開発中だ。

 コンピュータワールドによると、IBMは将来、同社のエンタープライズ・ストレージ製品群に同ソフトウェアを組み入れ、データをクラウドで予備保存できるようにする。

 ICストアーは、チューリッヒにあるIBMの研究施設で開発されたソフトウェアで、顧客からの要望に応える形で開発が進められていた。

 開発を指揮したトーマス・ワイゴールド氏によると、顧客はクラウド・ストレージ・サービスに興味を抱くものの、サービスの信頼性とセキュリティの両面で第三者にデータを任せることに抵抗感を根強く持っている。

 ICストアーでは、管理者は単一のインターフェイスを使って、複数のクラウド・ベンダー間でデータを管理でき、さらに、ポイント・アンド・クリック・インターフェイスによって、どのクラウド事業者を使うかを特定できる。

 また、データ暗号化構造を採用し、通信網移動中や外部ストレージ・サービスに保存されるデータのセキュリティを確保する。

 レッド・ハット(Red Hat)のデルタクラウド(DeltaCloud)やヒューレット・パッカード(HP)のパブリック・クラウド(Public Cloud)も同様にクラウド・ストレージ・ブローカー機能を提供するが、IBMによると、ICストアーは競合製品より柔軟性が高い。

 たとえば、顧客は、データの感度や関連性に基づき、「何がどこへ行くか」を選択できる。

 ICストアーは、IBMが買収したクラウド・サービスのソフトレイヤー(SoftLayer)をはじめ、アマゾンのS3(Simple Storage Service)、ラックスペース(Rackspace)、マイクロソフト(Microsoft)のウィンドウズ・アジュール(Windows Azure)、オープンスタック(OpenStack)のスウィフト(Swift)ストレージ・サービスを含むクラウド・ストレージ事業者をサポートする。将来には対象をさらに拡大する計画だ。

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