福島の避難指示、初解除 田村市の原発20キロ圏
- 2014年3月31日
- 日本発ニュース
【共同】東京電力福島第1原発事故のため、福島県田村市都路地区の原発から20キロ圏に出ていた政府による避難指示が1日、解除された。原発から20キロ圏と、放射線量が高い北西方向の範囲に広がっている避難指示区域の解除は初めて。対象はこれまでの11市町村から10市町村になった。
田村市によると、都路地区の避難区域内の人口は116世帯355人。政府は「国による除染が昨年6月に終わり放射線量が下がった」として、今年3月10日に解除を決めた。自宅での生活や事業の再開に制約はなくなるが、除染後も通常の被ばく限度とされる年1ミリシーベルトに当たる数値を上回っている場所も多い。放射線による健康への不安を持つ住民は多く、帰還が進むかどうかは不透明だ。
都路地区は、原発事故から約1カ月後の2011年4月に立ち入り禁止の「警戒区域」に指定された。12年4月に「避難指示解除準備区域」になり、日中に限り立ち入りができるようになった。昨年8月からは、希望者は夜も自宅で過ごすことが認められているが申請が必要だった。
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