携帯電話の機内利用許すな〜ビジネス旅行協会が表明
- 2014年4月3日
- 米国ビジネス
企業の出張管理担当者でつくる国際ビジネス旅行協会(GBTA、本部バージニア州)はこのほど、飛行機内の携帯電話での通話解禁に反対する声明を発表した。航空機の安全を管轄する運輸省にはすでに規制緩和への反対意見が多く寄せられているが、出張旅行者を代表する団体の態度表明で一層圧力が強まった。
ロサンゼルス・タイムズによると、GBTAには国内6000社の出張担当者が加盟する。同協会は声明で、機内での携帯利用を許すことは「ビジネス旅行者にとって有害」と指摘し、旧約聖書の文句まで引用して「there is a time to keep silence and a time to speak(黙るに時あり、語るに時あり)」と訴えた。
運輸省は先月、携帯電話の機内利用に関する30日の意見募集期間を終了した。期間中に集まった意見は1752件。GBTAはその最終日に「2012年の出張関連支出は4910億ドルに上り、米国内総生産(GDP)の3%を占めた」と同協会の影響力をほのめかす「携帯電話のビジネス旅行への影響報告書」を公表した。
運輸省に一般から集まった意見の中で、匿名の旅行者は「お願いだからやめてください。狭くなる一方の商業航空の閉鎖的空間に電話の話し声を加えるのは、乗客にガソリンのしみ込んだ下着を着せて地獄に送るようなものです」と訴えた。
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