ベンチャー企業のIPOが回復〜数ではバイオテク業界が最多
- 2014年4月4日
- 米国ビジネス
ベンチャー・キャピタル(VC)が支援する新興企業の新規株式公開(IPO)が、再び活発になっている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、トムソン・ロイターと全米ベンチャー・キャピタル協会(NVCA)の統計では、2014年第1四半期(1Q)は36件と、わずか8件だった前年同期から大幅に増加し、00年第3四半期以降で最多となった。
36件のうち24件はバイオテクノロジー関連企業となっており、生命科学分野は4四半期連続で10件以上のIPOが実施されている。1Qで最大のIPOはヘルスケア・ソフトウェア企業のキャストライト・ヘルス(Castlight Health)で、2億420万ドルを調達した。
また、企業の合併・買収(M&A)も1Qは前年同期の86件から105件に増えた。注目されるのは規模の大きさで、金額が公開されている例の合計は10億200万ドルから75億2000万ドルと大幅に増えている。金額が公開された件数は前年の11件から29件に増加しており、平均は2億5920万ドル。
M&Aが最も多かった業界はITで79件、このうち37件がコンピュータ・ソフトとサービス関連の企業だった。1Qで最大のM&Aは、グーグルのネスト・ラブ買収(32億ドル)、2位は仮想化ソフトウェア企業VMウェアによる企業モバイル管理およびセキュリティ技術の販売会社エアウォッチの買収(15億ドル)。
買収によってVCが初期出資の10倍を越える利益を得たのは5件で、4〜10倍も7件あったが、契約額が投資額に満たない例も12件あった。
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