国内の大半地域で経済活動拡大 米地区連銀景況報告

 【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、2月中旬から4月初旬までの全米12地区連邦準備銀行の景況報告(ベージュブック)を発表した。それによると「国内の大半の地域で経済活動が拡大」し、8地区が「緩やかないし緩慢」な成長を報告した。シカゴは経済成長が上向いたとし、クリーブランドとセントルイスは経済活動が「低下した」と報告した。寒波の影響で抑制されていた経済活動が再び動きだしたことについての指摘も目立ち、ニューヨークとフィラデルフィアは企業活動の回復を報告した。 消費者支出は天候が改善し大雪などで失われていた交通手段が回復したことで大半の地区で増加した。自動車販売はニューヨークやフィラデルフィアなど7地区で増加した。カンザスシティーとミネアポリスの両地区では前年とほぼ変わりなかった。

 観光業に関しては「おおむね前向き」との評価で、フィラデルフィアなど3地区ではスキーリゾートが記録的な活況を呈した。

 製造業は大半の地区で改善し、いくつかの地区が年初の厳冬による悪影響が和らいだとした。シカゴとミネアポリスは緩やかに成長し、ニューヨーク、アトランタ、セントルイス、ダラスでも堅調なペースで成長した。サンフランシスコは「いくらか勢いが出てきたようにみえる」と報告した。

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