アップル、次世代ディスプレイ企業を買収
- 2014年5月5日
- 米国ビジネス
アップルは5日までに、次世代LED(発光ダイオード)技術を使ったディスプレイを製造する新興企業ルクスビュー・テクノロジー(LuxVue Technology、カリフォルニア州)を買収した。買収額は不明。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ルクスビューは「マイクロLED」と呼ばれる次世代LEDの技術特許を5件所有する。マイクロLED技術によって、現在使われているスクリーンより明るくて消費電力の少ないディスプレイが可能になる。同社はこれまでに4300万ドルのベンチャー投資を集めている。
アップルの広報はルクスビュー買収を認めたものの、「当社は時々小さなテクノロジー企業を取得する」という従来の説明を繰り返し、詳細は明かさなかった。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は先月、あるインタビューで同社は戦略的技術の取得を積極的に進めていると答え、「明らかに、いつも対象を探している」と述べた。過去1年半の間に買収した企業は24に上るという。
7年前に多機能携帯電話iPhone(アイフォン)を発売して以来、アップルは他社製品と区別するために同製品の重要部品に対する支配力強化に努めてきた。2008年にはチップ設計のPAセミ(P.A. Semi、同州)を買収してアイフォンやタブレット型情報端末iPad(アイパッド)専用のプロセサー設計を可能にした。12年にも指紋センサー技術開発のオーセンテック(AuthenTec、同州)を買収し、同技術はアイフォンの最新モデル「5s」に組み込まれている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ