通勤電車にモバイル乗車券〜NY州交通局が導入
- 2014年5月5日
- 米国ビジネス
ニューヨーク市周辺で、近く通勤電車のチケットを携帯電話で購入でき、画面を見せるだけで電車に乗れるようになる。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、NY市と近郊をつなぐ通勤電車を運行するメトロノース鉄道とロングアイランド鉄道(LIRR)でモバイル乗車券を提供するため、英国の新興IT企業マサビ(Masabi)と技術契約を結んだ。今のところ、市内の地下鉄は対象外。
マサビのベン・ウィテカー最高経営責任者(CEO)によると、モバイル乗車券用アプリの提供開始時期は未定。メトロノースとLIRRは事業規模、職員、乗客数が極めて大きいため、計画、訓練、試験に時間がかかり、数カ月では準備できない可能性が高いという。
「ジャストライド」と呼ばれるチケット販売方式では、携帯電話を使って片道切符から1カ月の定期券までさまざまなチケットを数秒で購入できるだけでなく、電車の到着予定時間、路線図、時刻表などの情報も入手できる。
改札は、車掌が持つ「アイフォン」などの携帯通信機器でモバイル乗車券をスキャンして行われ、MTAはチケットの販売や乗客のシステム利用状況などのデータを即時に入手できるようになる。メトロノースとLIRRの運賃収入は年間約10億ドル。
ムサビはMTAより大きな組織を含む18の主要輸送機関と取り引きがあり、ロンドンの水上バス「テムズ・クリッパーズ」、マサチューセッツ湾交通局、サンディエゴ都市交通局などにもモバイル・チケットを供給している。
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