今年は経済拡大が加速 イエレンFRB議長
- 2014年5月7日
- アメリカ発ニュース
【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は7日、上下両院経済合同委員会の公聴会で経済見通しついて証言し「今年の経済活動は昨年よりやや速いペースで拡大すると予想している」と述べた。失業率は緩やかな低下が続き、インフレ率は2%へ向かうとの見方を示したが、ウクライナ情勢などを念頭に「地政学的な緊張と新興国市場における金融ストレスの高まり」をリスクとして指摘。国内では「住宅市場の軟調さが予想より長引く」可能性を懸念材料として挙げた。
金融政策について議長は「相当な程度の不振が労働市場にあることや物価上昇率が目標とする2%を下回って推移していることを考慮すると、高い水準の金融緩和が引き続き妥当だ」と強調。連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和に伴う金融資産の購入を減らしても資産保有高の拡大は続いていると指摘し、景気下支え効果がなくなるわけではないとした。
2014年1〜3月期の国内総生産(GDP)の成長停滞は「一時的な要因を反映」したもので、冬の終了とともに消費や生産に反動増が出ていると分析。こうした動きが4〜6月期には「経済全体を確かな成長路線へと戻す」とした。ただ、住宅市場指標では失望するような状況が続いており、注視が必要だとした。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ