化学兵器14回使用の疑い シリア、仏外相が明言

 【共同】フランスのファビウス外相は13日、首都ワシントンでの講演で、シリアのアサド政権が化学兵器廃棄に着手した昨年10月以降、反体制派に対する攻撃で少なくとも14回、化学兵器を使用した疑いがあると明言した。具体的には塩素ガスを挙げ「少量だが、可能性は高い」と述べた。

 AP通信によると、ファビウス氏は記者団に「アサド政権が今も化学兵器を製造する能力があり、使うことを決意していることを示すものだ」と非難した。

 ファビウス氏は講演で、揮発性の塩素ガス使用の物証を確保するのは困難が伴うと指摘した上で、フランスのほか、米英もそれぞれ調査を進めていると明らかにした。

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