景況感、1年半ぶり悪化 日銀短観、先行きは改善
- 2014年7月1日
- 日本発ニュース
【共同】日銀が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でプラス12となり、前回3月調査から5ポイント悪化した。消費税増税の駆け込み需要の反動減で、1年半ぶりに下落した。ただ増税の影響は限定的との見方が多く、3カ月後の先行きは3ポイント上昇のプラス15と改善を見込んだ。
大企業の非製造業は最近のDIが5ポイント下落のプラス19となり、製造業と同じく1年半ぶりに悪化。先行きは横ばいのプラス19だった。製造業と比べ、増税で家計の実質所得が目減りすることの影響を意識した慎重な姿勢が表れた。
最近の景況感を業種別でみると、駆け込み需要が旺盛だった耐久消費財や増税の影響を受けやすい消費関連での悪化が目立った。自動車と小売りがいずれも23ポイント下落し、それぞれプラス13、プラス1となった。住宅需要に関係する木材・木製品は56ポイント減と大幅に下落した。
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