パナソニック、ピン型リチウムイオン電池を開発 〜 身体装着型向けに極小化
- 2014年10月6日
- ハイテク情報
パナソニックは、身体装着型端末向けに小型軽量化を図ったピン型リチウムイオン電池「CG-320」を開発した。
パナソニックによると、CG-320は体積容量ベースで業界最小を実現した。同社は、2015年2月からの量産と出荷開始を計画している。
コンピュータワールドによると、CG-320は高さ20ミリ、直径3.5ミリで、単4形電池の約20分の1程度。公称容量は13ミリアンペア時、公称電圧は3.75ボルトで、ブルートゥースをはじめとする近距離無線通信(NFC)に対応する。
パナソニックは、スマートめがねや補聴器、ペン型電子機器といった身体装着機器のほか、モノのインターネット(Internet of Things)分野を同電池の潜在的応用分野と位置づけている。
同社はまた、30ミリアンペア時および50ミリアンペア時のピン型電池も開発中。CG-320よりもサイズ、重さともにわずかに大きくなる見通しだ。
電池の小型化と持続時間の延長は、身体装着型端末の開発と普及の条件として指摘される。たとえば、アップル・ウォッチ(Apple Watch)は1日1回の充電が必要とみられており、利用者に手間をかけることが懸念材料として指摘される。
身体装着型端末向けの素材や制御システムの開発は、多方面で進められている。
米エネルギー省傘下のオークリッジ国立研究所は、リチウム・カーボン・フッ化物(CFx)電池の試作品を試験中。CFx電池は、一度の充電で10年以上使える可能性がある。
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