携帯端末通じたネット利用増加〜高所得・高学歴層で顕著
- 2014年10月22日
- 米国ビジネス
携帯通信端末を使ってインターネットに接続する人が増えていることが、商務省電気通信情報局(NTIA)の調査で分かった。
USAトゥデイによると、調査は国内世帯5万3000軒以上を対象に行われ、2011年7月から12年10月にかけてスマートフォンやタブレット型多機能端末などの携帯端末でネットを利用する人が大幅に増えたことが判明した。アプリケーションのダウンロードで携帯端末を使った人の割合は22%から32%に、ウェブ・ブラウジングは33%から42%に、eメールの確認は33%から43%に、ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)の利用は22%から30%に増加した。
増加傾向は所得や学歴の高い層で目立ち、携帯電話利用者が携帯を使ってeメールの受送信をする割合は、年収10万ドル以上の世帯が63%だったのに対し年収2万5000ドル以下の世帯は27%で、大卒者はそうでない人に比べて22ポイント高かった。
都市部と地方でも違いが見られ、携帯電話によるeメール利用は都市部では45%、田舎では29%だった。田舎ではウェブ・ブラウジングも13ポイント、アプリのダウンロードも12ポイント、SNSへのアクセスも8ポイント少なかった。
携帯電話の使用自体は全体的に増えており、年収2万5000ドル以下の世帯でも73%から77%に、障害者および65歳以上の高齢者も68%から72%に増加した。人種による違いはほとんどなく、12年の普及率は、白人が88%、黒人とヒスパニックは87%だった。
人種別の携帯端末によるネット利用率はほぼ横並びだが、アジア系だけは他より高い。eメールの受送信はアジア系では半数以上が行っており、白人の43%、黒人の40%、ヒスパニックの42%を大幅に上回った。
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