サムスン、NYで巨大オフィス物色
- 2014年11月5日
- 米国ビジネス
韓国のサムスン電子が、ニューヨーク市マンハッタン区で大規模なオフィス・スペースを探していることが分かった。
ウォールストリート・ジャーナルが不動産業界筋の話として伝えたところによると、サムスンが探している物件は一般的に5000〜7000人が働く広さといわれる100万平方フィートのスペースで、4日にワン・ワールド・トレード・センターにオープンした出版大手コンデ・ナストの新本社とほぼ同規模。既存および新築ビルの両方を当たっているという。
サムスンは、ニュージャージー州リッジフィールドパークに23万平方フィートの米国本社を構え、シリコンバレーなどにもいくつかの施設を持っているが、NYには大きな拠点がない。現在クシュマン&ウェイクフィールドが不動産アドバイザーとして、マンハッタン内のいくつかの不動産開発について業者に問い合わせている。
ただし、大部分の大家はリース契約に関心を持ち、サムスンは買い取りを望んでいるため選択肢が限られる可能性がある。場所探しはまだ始まったばかりで、マンハッタン以外も検討するのか、ニュージャージーの機能をニューヨークに移すのかなどは不明。
IT業界では近年、グーグルやフェイスブックなど他都市に本社を置く大手企業の多くが、豊富な人材への接触機会を狙ってNY市に大規模な拠点を開設している。一方、大手銀行はNY脱出の動きが目立ち、JPモルガン・チェイスはコストの安いオハイオ州コロンバスに雇用を移しているほか、バンク・オブ・アメリカ、クレディ・スイス、UBSなどは市内のオフィス・スペースを縮小している。
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