GE、地下マイクログリッドを開発へ 〜 ニューヨーク州北部の自治体で実証
- 2014年12月15日
- 環境ビジネス
GEグローバル・リサーチ(GE Global Research)とGEエネルギー・コンサルティング(GE Energy Consulting)は、カナダ国境に近いニューヨーク州ポツダムで、地下のマイクログリッド研究開発事業に着手する。
エネルギー・マネージャー・トゥデイ誌によると、同事業は、地元公益会社のナショナル・グリッドと国立再生可能エネルギー研究所、そしてクラークソン大学との提携を通じて進められ、エネルギー省からの120万ドルの補助金とGEからの30万ドルが使われる。
構築されるシステムは、「エンハンスト・マイクログリッド・コントロール・システム(eMCS)」と呼ばれる。地域内の送電網がおもな発電所から切り離された場合にも、電力システムを数日間稼動させ続けることが狙いだ。
eMCSは、ポツダムのエネルギー需要と同地域で得られる電源を考慮して開発される。具体的には、3メガワットの熱電併給システム、2メガワットの太陽光発電、2メガワットの蓄電、900キロワットの水力発電が統合される。
同システムは、ポツダムが建設を計画している非常用の地下の電力および通信システムに組み込まれる。この地下システムは、消防や警察、公益会社、発電所を含む12の事業体のほか、住宅や燃料、食料品の提供個所にも接続される予定だ。
GEの制御システムと地下マイクログリッドは、悪天候に見舞われやすい地域や停電が発生しやすい地域の自治体にとって実用的解消案を提供する可能性がある。
同事業は2年計画で進められ、うち1年半はGEグローバル・リサーチでの工学技術上の設計に費やされる。残り6ヵ月をかけては、ポツダムの基幹設備を模倣したマイクログリッドの模擬実験が国立再生可能エネルギー研究所で実施される。
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