ディア、900人以上を削減〜穀物価格下落で農機需要が低迷
- 2015年1月26日
- 米国ビジネス
農機世界最大手のディアは23日、アイオワとイリノイ両州の工場で計900人以上の人員削減を行うと発表した。穀物価格の低下で農機需要の落ち込みに拍車が掛かっているため。2月初旬から実施する。
ロイター通信によると、削減規模は米国とカナダの従業員数の3%に相当し、アイオワでは2工場で計約865人がレイオフされる。ディアは2014年10月31日時点で約5万9600人を雇用し、うち両国の従業員は約2万9000人。
同社は昨年8月、イリノイとアイオワ、カンザスの各州で計600人以上の無期限レイオフを発表。11月には穀物価格の下落でトラクターや刈り取り機などの売り上げがさらに落ち込むと予測していた。
トウモロコシと大豆の豊作で穀物価格が下落したことで農家の収入は減り、農機具に回す資金がなくなっている。トウモロコシ価格は13年に前年比で約40%下落し、14年にはさらに約6%低下した。
ミシガン州のシチズンズ・エレベーターで穀物分析を担当するアンジー・マグワイア氏によると、ディアは製品が概して高価なため不況に弱い。
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