両生類の発生、頭から 教科書変わる?

 【共同】カエルやイモリなどの両生類では、受精卵が体になる「発生」の際、尾から頭に向かって細胞の役割が決まると考えられていたが、頭が先だとの研究結果をJT生命誌研究館(大阪府高槻市)のチームが12日までに日本発生生物学会誌電子版に発表した。「教科書の記述を変える可能性がある」としている。

 研究館の橋本主税主任研究員によると、両生類の発生では従来、神経になるように指令を出す細胞の塊が受精卵の下から上に向かって伸び、最後に頭ができると考えられていた。

 橋本研究員らはアフリカツメガエルで発生の様子を受精卵の各部を染色するなどして詳細に観察。従来とは逆に、細胞の塊は卵の中央付近でまず頭の神経組織を作るよう指令を出し、下に伸びて最後に尾側ができることを明らかにした。

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