絵文字ツイート炎上で陳謝〜クロロックス、人種差別批判受け

 漂白剤大手クロロックスは、ツイッターに掲載した絵文字のツイートに多くの批判が集まったことを受け、13日までに陳謝した。

 AP通信によると、事の発端は、 アップルが人種の多様性を重視して「iPhone(アイフォン)」用にさまざまな人種の顔を含む新種の絵文字を発表したことだった。これに注目したクロロックスは販売戦略として、トイレやバスタブなど漂白剤を使った掃除の対象となる物の絵文字を集めてクロロックスのボトルの形を作り「新しい絵文字はいいけれど、漂白剤はどこ?」という文章を付けたツイートを発信した。

 顔の絵文字は使われていなかったが、黒や茶色など白以外の顔の絵文字が加わって話題になった時だったため、「色のついた顔も漂白の対象か」と受け取られかねず、批判の的になった。

 ジョンズ・ホプキンス大学(メリーランド州)に勤めるジャズメン・ノデラーさん(29)は「悪気はないと思うが、意に反した衝撃がある。その時のトレンドを見誤った軽薄な行動」と考え、クロロックス批判のツイートを発信した。

 クロロックスはすぐに「先のツイートを漂白してしまいたい。不快感を与えるつもりはなかった」と謝罪ツイート。さらに後日「絵文字の多様性に言及するツイートのつもりではなかったが、関連ニュースにもう少し気を配るべきだった。ツイートは、洗濯や掃除を示す漂白剤のボトルを絵文字で作るという気楽なものだったが大失敗だった」と説明した。

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