アルファベット(Alphabet)は24日、子会社たちが使う各種のグーグル・サービス群に利用料金を発生させたことを明らかにした。
アルファベットは、旧グーグル(Google)が8月に発表した劇的な組織改編によって10月に誕生した持ち株親会社で、グーグルを筆頭に、旧グーグルが買収してきた何百という新興企業、そして、旧グーグルの各事業部が独立した各社を傘下に持つ。
したがって、たとえば、グーグルとユーチューブは現在、アルファベットの傘下で並列に存在する子会社同士という関係になった。
ビジネス・インサイダー誌によると、アルファベットは子会社たちの効率的運営を模索しており、グーグル・サービスの利用料金をほかの子会社たちに払わせるという方針はその最初の一つ。
旧グーグルが買収したスマート室温調節器のネスト・ラブズ(Nest Labs)や、旧グーグルの研究&開発部門だったグーグル・エックス(Google X)といった各社はこれまで、開発や事業運営、サービス提供についてグーグルの中核基幹設備を使ってきた。
アルファベットの子会社らは、グーグルの各種サービスを使わないことを選ぶこともできるが、グーグル・サービスを使い続ける場合には、「同等または類似のサービスを他社から調達する場合の料金の見積もり額を基本にして」グーグルに支払うことが義務付けされた。
アルファベットによるその方針は、子会社たちのそれぞれの事業や事業計画が「自立する」ことを子会社経営陣に意識させると同時に、事業運営コストの予算にもっと注意を払わせる狙いがある。
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