マイクロソフト(Microsoft)は29日、潜在的に有害のアプリケーション群(potentially unwanted applications=PUAs)から企業通信網を守るための反マルウェア製品群を顧客企業に提供し始めた。
同社は、危険なブラウザー乗っ取りや広告ウェア、あるいは潜在的なセキュリティー脆弱性を企業通信網にもたらすおそれのあるマルウェアを退治することで、企業の通信環境を安全にすることを狙う。
コンピュータワールドによると、PUA撃退製品には、SCEP(System Center Endpoint Protection)とFEP(Forefront Endpoint Protection)の2種類がある。
PUAは一般に、いったん実装されると、利用者に知られないように別のプログラムを入植させることで、たとえば、ウェブ・トラフィックに広告を埋め込んだり、ブラウザーの検索設定を乗っ取ったり、あるいは、偽の情報を使って何らかの支払いを押し付けてくるといった悪質な諸機能を企業通信網内に潜りこませる。
マイクロソフトでは、各社の電算および通信網に関する種々の設定が完了したあとにSCEPとFEPを実装することで、PUAによるそういった悪質機能が遮断され、企業通信網の安全性が大幅に向上する、と説明している。
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