2015年の感謝祭(ことしは11月26日木曜日)とブラック・フライデイ(感謝祭翌日の特売日)における米オンライン小売販売高は、過去最高を記録した。
アドビ(Adobe)のデータによると、ブラック・フライデイのオンライン販売高は前年比14%の27.2億ドル、感謝祭当日では25%増の17.3億ドルを記録し、計44.5億ドルに達した。
ブラック・フライデイのオンライン販売で人気がもっとも高かった上位5つの消費者電子製品は、サムスン(Samsung)の4Kテレビ、アップル(Apple)のアイパッド・エアー2(iPad Air 2)、マイクロソフト(Microsoft)のエックスボックス・ワン(Xbox One)、アイパッド・ミニ、ソニーのプレイステーション4だった、とアドビは報告している。
また、ことしのブラック・フライデイでのモバイル販売高は5億8300万ドル、感謝祭当日では6億3900万ドルと、それぞれ前年から増加した。
一方、全米小売業協会(NRF=National Retail Federation)は29日、ことしの感謝祭連休では、実在店舗の買い物客数と、オンラインでの客数がほぼ同数になった、と報告した。
NRFの調べによると、実在店舗での買い物客数は約1億200万人で、オンライン購入者数は約1億300万人。
米国では伝統的に、感謝祭(11月の最終木曜)の翌日(最終金曜)からクリスマスまで約4週間の歳末商戦期に特売が実施され、小売販売が年間でもっとも集中する書き入れ時となっている。
米小売業界は、オンライン販売が普及し始めた約20年前ころからブラック・フライデイにオンライン特売を実施するようになり、その後、サイバー・マンデイと銘打った感謝祭連休明け月曜日をオンライン限定の特売日として打ち出した。その結果、歳末商戦期におけるオンライン販売の重要性が強まり続けている。
ことしのサイバー・マンデイである11月30日も、過去最高のオンライン販売高が記録されると予想される。
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