油彩画家・原太一氏 NYのギャラリーで個展を開催

アートの本場ニューヨークで開かれた「ザ・コンテスト・イン・ニューヨーク」(NEW YORK ART WAVE PROJECT主催)において、みごとグランプリに選ばれた原太一氏。「Legend」と呼ばれる彼の代表作には、オランダの巨匠ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」を引用。塔の上には空から落ちてきたかのような牛骨が突き刺さり、手前にはこれを目撃したウサギが描かれている。

このグランプリの副賞として、今年の11月にニューヨークで個展を開くこととなった。テーマは「A Journey to the Tower」。この「Legend」の地の塔へたどり着くまでのウサギの旅を、ほかの作品群とともに表現する。

各作品に描きこまれた、哀愁をおびた「ウサギ」の視点は、旅先案内人の役割を果たす。展示される作品には、独自にイメージされた風景や建物、乗り物、キャラクターがアカデミックな描写力で描かれている。作品はバリエーションに富み、ポップで肖像画的なテイストをまとい、名画へのオマージュやさりげない社会風刺も入り、見る者を飽きさせない。

原氏は日本の美術大学で油彩を専攻、卒業し、2006年から地道に絵画の発表活動を続けてきた。今年初頭には大手老舗画廊・日動画廊主催のコンクールで受賞。

海を渡る日本生まれの「ウサギ」が、ニューヨークの地でどんな旅をするのか注目していただきたい。

■開催日時:2018年11月7日(水)~11日(日)0:00-6:00pm
オープニングレセプション は7日(水)6:00-8:00pm
■開催場所:Ashok Jain Gallery (58 Hester Street, New York, NY 10002)
■主催者:NEW YORK ART WAVE PROJECT
■アーティストサイト:https://www.taichihara.net/

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