エレガントないきものー日本美術に見る爬虫類、昆虫、甲殻類〜日本クラブ企画展が開催中

七宝、赤銅ブローチ 蝶、昭和 (20世紀) ミネ シンポ

日本クラブでは、SDGsの環境問題への取り組みとして、「いきもの」、主には、昆虫、爬虫類、甲殻類を題材にした優れた日本美術品を紹介する展覧会を2月23日まで開催している。

「いきもの」は全てが関わり合い、地球上の世界を成り立たせている。昆虫は「自然を象徴する存在」だが、近年トンボをはじめ小さな虫が次々に姿を消している。一つの種が絶滅することで、その「いきもの」を餌にしていた「いきもの」も絶滅の危機に脅かされ、自然界のバランスが崩れていく。

日本人は、古代より「生きとし生けるもの」に親しみを感じ、ごく自然に日常の生活用具や工芸品にそれらを表現してきた。それは動物だけではなく爬虫類、甲殻類、昆虫にまでに及ぶ。中国でも古代の埋葬に翡翠(カワセミ)を口に埋め込んだり、中世のヨーロッパでも爬虫類や昆虫を美術品の題材として扱った例も見られるが、日本ほど詳細にまたユーモアを持って表現する例は少ないと言われている。

本展では、アメリカ東海岸の2大コレクションから、明治の陶器部門で帝室技芸員に指名された真葛香山(1842−1916)の陶器、薩摩焼や、金工 (起立工商会社の品を含む)の花瓶、七宝、鉄また銅の自在置物、ジュエリー、テキスタイルなど約30点の日本美術品を展示している。これらの作品では、虫たちがユーモラスにイキイキと表現される。昆虫や爬虫類を入口に、改めて自然の大切さについて考える機会になる。

■会期:2023年2月2日(木)-2月23日(木)
■時間:10:00am – 6:00pm (月-金)、10:00am – 5:00pm (土)、日休
■場所:日本ギャラリー (日本クラブ 7階) 
145 West 57th Street, 7th Floor, New York, NY 10019
■詳細:www.nipponclub.org
■問い合わせ:gallery@nipponclub.org

省胎七宝小花瓶、大正時代 (20世紀前期)  蛾、蜂と菊花、銘 松の印

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