「In the Wake 震災以後: 日本の写真家がとらえた3.11」ニューヨークで開催 

 東日本大震災から5周年を迎えるのにあたり、ニューヨークのジャパン・ソサエティーは、「In the Wake 震災以後:日本の写真家がとらえた3.11」展を開催する。3月11日から6月12日まで。

 写真というメディアを通して震災に向き合った、17人の美術作家・写真家の作品を紹介する。2015年にボストン美術館が企画し開催した。90点以上の作品が並ぶ。

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 震災で親を亡くした写真家の畠山直哉が撮影した作品。がれきに覆われた土地を飛び回る鳥をとらえたシリーズ、川内倫子の「光と影 Light and Shadow」。

 武田慎平は、汚染された土壌に含まれる放射線物質を用いてフィルムを感光させることによって、人間には見えない脅威を可視化した。1980年代から東北を撮り続けている三好耕三。原発に向き合った、荒木経惟の作品も並ぶ。

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 ギャラリーの壁面を埋め尽くす、「Lost and Found」も、みものだ。津波に流された膨大な量の家族写真を、自衛隊、警察官、消防署員、ボランティア、地元の住人らが拾い集め、修復した。(*詳細:http://www.lostandfound311.jp/
 ニューヨークで展示されるのは、これが初めて。

 開催期間中は、シンポジウムや講演会、映画上映、舞台公演など、震災からの復興と再生、問題などをテーマとした、さまざまなイベントが予定されている。

◾️期間:3月11日(金)~6月12日(日)
◾️会場:Japan Society (333 East 47th Street, between 1st and 2nd Avenues, NYC)
◾️開館時間:火~木11am〜6pm、金11am〜9pm、土日11am〜5pm、月祝休み
◾️入場料:一般12ドル、シニア&学生10ドル、16歳以下無料。毎週金曜6pm以降は無料。
◾️問い合わせ:212-832-1155
◾️詳細:www.japansociety.org

*展覧会の解説ツアーは、毎週金曜6pm(日本語)、同7pm(英語)、火〜日2:30pm(英語)。入場料を払えばツアーは無料。所要1時間。

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