米国ニューヨーク市に人工光型植物工場のマーケティング拠点を開設〜クボタ

システム装置内(レタス)

クボタは2025年11月、エイブルNY支店の商業不動産部門が賃貸仲介を担当し、米国ニューヨーク市ブルックリンに都市型農業のマーケティング拠点「Kubota Urban Agriculture Marketing Office(KUAMO)」を開設した。これは人工光型植物工場の販売事業拡大を見据えた現地拠点になる。クボタは都市部における安定的な食料生産ニーズの高まりを背景に、米国市場での本格展開に乗り出す。

入居ビル外観

米国では、西海岸が農産物の主要生産地、東海岸が大消費地という構造が強いが、長距離輸送による鮮度低下や物流コスト増、環境負荷の増大が課題となっている。加えて、干ばつや水不足、農業従事者の人手不足といった問題も深刻化している。こうした状況から、天候や立地条件に左右されず、都市近郊で安定生産が可能な人工光型植物工場への注目が年々高まっている。

KUAMOには、クボタが出資するプランテックス社の完全閉鎖型植物栽培システムを導入。このシステムはLEDなどの人工光と温度・湿度・養液を精密に制御することで、高品質な作物を年間を通じて生産できる点が特長で、実際の栽培環境を備えることで、製品・システムの理解促進と実証を同時に進める体制を整えた。

プランテックス製 完全閉鎖型植物栽培システム

新拠点の役割は、単なるショールームにとどまらず、現地でのマーケティング活動を通じ、食品関連企業や流通事業者とのパートナー開拓、都市部消費者の嗜好や作物ニーズの調査を実施する予定。あわせて、導入設備を活用した野菜のテスト生産を行い、事業性や市場適合性を検証する計画で米国における人工光型植物工場の販売機会創出を目指す。

現在は小型ユニットを4台設置しレタス、ベビーリーフなどを栽培。栽培品種は今後少しずつ拡張予定とのこと。今後は食品スーパーや外食チェーンなど植物工場設備導入先を探していく。クボタはKUAMOを起点に、都市型農業ソリューションの提案力を高め、持続可能な食の未来づくりに向けた取り組みを加速させていく構えだ。

■詳細:https://www.kubota.co.jp/news/2025/20251222-001098.html

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